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続・防寒対策

こんにちは。

本日は昨日の防寒対策の続きをお話しさせて頂きます。

 

○部屋の防寒対策〜床編〜

寒さの主原因となる窓の防寒対策を施したら、床の防寒対策を考えましょう。床は窓ほどではありませんが約10%の暖かい空気を外に逃がしてしまうため、こちらもしっかりとした対策を施すことが大切です。

 

・ジョイントマット、コルクマットを敷く

赤ちゃんがハイハイなどを覚えた時期にフローリングの床の硬さから、赤ちゃんを守る目的で使用されるのがジョイントマットやコルクマットです。ジョイントマットやコルクマットで使用される主な素材はEVA樹脂と呼ばれる弾力性に優れた人に害のない材質です。

こららの素材で製造されたジョイントマットやコルクマットは断熱効果も期待できるため、冬特有のフローリングの冷たさを防ぐことができます。ジョイントマットやコルクマットの種類、カラーバリエーションも豊富で部屋の雰囲気を壊さずにオシャレな防寒対策ができるのが魅力です。

 

・カーペット、ホットカーペットを敷く

冬場の寒さ対策としてカーペット、ホットカーペットを使用するのは定番ですね。ホットカーペットはすぐに暖かくなるのが大きなメリットですが、電気代がかかるのが唯一のデメリットです。

そのため、電気代を抑えながらの防寒対策を望む方はカーペットを敷くのがおすすめです。ただし、一口にカーペットといっても断熱効果が低い素材を使用したものもあるので注意が必要です。

一般的にカーペットに使用されている素材で断熱効果が高いのはウール素材や羊毛です。

もちろん各メーカーごとに機能や性能は異なるため、これからカーペットの購入を検討する方はお店の店員さんに不明点などを質問しながら選ぶことを推奨します。

 

・銀マット、アルミシートを敷く

よくキャンプに行かれる方ならご存じだと思いますが、防寒対策としてテントの床に銀マットやアルミシートを敷くことがあります。窓の防寒対策でも取り上げましたが、銀マットやアルミシートは保温効果を高めることができるため、床の寒さ対策にもおすすめです。また銀マット、アルミシートを敷く時は単体で使わずにカーペットなどと併用することで大きな相乗効果を見込むことができます。

 

・防寒スリッパやルームシューズを履く

床が冷たいと足下から熱が逃げていくため、冬の間は寒さをしのぐことができる防寒スリッパやルームシューズを使用するようにしましょう。一般財団法人 省エネルギーセンター(ECCJ)によるとスリッパを履くことで体感温度が0.6°c上がると言います。

ウール素材など足下を暖めることができる素材を使用したスリッパを履いてフローリングの冷たさをしのいでいきましょう。また近年は一般的な形状のスリッパの他にも足首まですっぽりと収まるブーツ型のルームシューズも若い女性を中心に人気です。

 

○部屋の防寒対策〜壁編〜

壁からは室内の暖かい空気が約20%前後逃げるといわれています。冬の寒さ対策を行う上で最後の重要箇所となる壁のセルフ防寒対策をまとめましたのでご覧ください。

 

・断熱シート、プチプチを貼る

壁の防寒対策は基本的に窓の寒さ対策と同様の方法で行っていきます。その中で定番の対策となるのが断熱シート、プチプチの使用です。これらを壁に貼り付けることで室内の暖まった空気を外に逃がさない効果を見込むことができます。

 

・壁と家具の間にダンボールを挟む

部屋のほとんどの面積を占める壁に対して断熱シートやプチプチを貼るのは想像以上に体力と費用を消費します。そのため、もっと手軽にかはの防寒対策をしたいという方におすすめなのが壁と家具の間にダンボールを挟む事です。

この方法は壁全体の防寒効果は期待できませんが、ダンボールを挟むことで空気層ができるため、室内の暖かい空気をとどめておくのに役立ちます。近年の住宅の外壁はもともと断熱材が使用されていることが多く、本格的なセルフ対策を行う必要はないともいわれています。そのため、よほどのこだわりがない限りはこのような簡単な対策でも十分と言えるでしょう。

 

○部屋の寒さ対策を行う上で注意しておきたいこと

冬特有の寒さ対策は自身でもある程度行うことができます。しかし、寒さ対策を行う上で注意しておきたいポイントもあります。それは24時間換気システムです。24時間換気システムとは高断熱高気密の住宅に対して導入されている換気システムです。

近年の住宅はひと昔前と比べると断熱性、気密性が非常に高く、外からの冷気や熱気を遮断する性能に優れています。しかし、あまりに高い断熱性、気密性を持ちすぎるとシックハウス症候群の原因にもなります。

シックハウス症候群とは建築部材に含まれる化学物質の影響でさまざまな病気やアレルギーを発する症状のことです。換気性に優れている住宅であればこれらの物質を外に逃がして新鮮な空気を取り込むことができますが、断熱性や気密性を重視した住宅は換気の問題が出てきます。

このような健康被害のリスクを減らすために平成15年に法改正が行われ、新築住宅の建設を行う場合は24時間新鮮な空気を取り入れることができる24時間換気システムの導入を義務化しました。

24時間換気システムの最大メリットはやはり新鮮な空気をいつでも室内に取り込むことができることです。しかし、この24時間換気システムは冬の寒さの原因にもなっています。理由は簡単で冬な冷たい空気を室内に取り込んでいるからです。

そのため、24時間換気システムが設置されている方からは「冬の間はシステムを止めたいけどダメなの?」という声がよく挙がります。この質問に関してですが、基本的に24時間換気システムを止めるのは好ましくありません。

と、いうのも先ほども取り上げたように断熱性や気密性に優れた住宅で換気を軽視すると思わぬ健康被害をもたらす可能性があるためです。確かに24時間換気システムを止めることで一時的に部屋を暖めることはできます。

しかし、寒さをしのぐことを優先しすぎると室内に湿気や汚れた空気が溜まってしまいます。また24時間換気システムを止めると結露が発生しやすくなります。このような理由から冬の間でも24時間換気システムは常に動かしておくのが好ましいとされています。

冬の寒さが厳しいのは理科できますが、身体の健康を損なう恐れがある防寒対策は消して推奨できるものではありません。現在24時間換気システムが導入されている家庭ではこの点を意識した寒さ対策も行うことが大切です。

また換気システムが導入されていない家に住んでいる方も1日1回は窓を開けて換気を行うようにしましょう。寒いからといって窓を閉めっぱなしにしておくと室内に湿気がこもりやすくカビやダニを発生させてしまいます。冬の防寒対策はあくまでも安心、安全な方法で行うことが重要です。

 

○細かい箇所の寒さ対策を万全にすることで冬の電気代も節約できます!

今回は冬の季節特有の「部屋が寒い!」という悩みをテーマにしてさまざまな情報を解説しました。冬の防寒対策を行う上で、特に重要視したいのが窓です。寒さの原因の半分は窓にあるため、まずは窓のセルフ防寒対策を実施してみましょう。

また同時に床や壁も寒さ対策を施すことで暖かい空気を部屋に残すことができるため、暖房の効果も肌で感じることができるようになります。セルフ防寒対策を施すことで暖房の設定温度も必要以上に上げなくても済むため、電気代の節約にもつながります。

過去に「暖房の設定温度を上げても部屋が寒い、電気代も高くてうんざりだ」という経験をされた方は、今年の冬はぜひセルフ防寒対策を実施してみましょう。

 

長々とお話しさせて頂きましたが、本格的な寒さが来る前に出来る限りの様々な方法で防寒対策を施し、エコで家計にも優しく、そして暖かく冬を乗り切りましょう。