2019/11/18
川崎市にて 天童木工 バタフライスツール を出張買取させて頂きました。
積極的に社外デザイナーを起用し、世界的にも有名な多くのロングセラープロダクトをもつ天童木工のスツール。
同社のベスト・ロングセラーを集めた「Tendo Classics」シリーズのアイテムです。
日本が誇るインダストリアルデザイナー、柳宗理によってデザインされ1956年に発表しました。
シンプルな構造で表現された、一目見たら忘れられない造形で、世界的にも高い評価を得ています。
蝶が飛んでいるかのような優雅なフォルムと曲線を成形合板で表現しました。「バタフライスツール」と名付けられた所以です。
ニューヨーク近代美術館、ルーブル美術館など名だたるミュージアムにパーマネントコレクションとして収蔵されています。
蝶が羽を広げ飛んでいるかのようなフォルムがその名の由来となっている、柳宗理デザインのバタフライスツール。
また、正面からのフォルムが“天”という漢字や神社の鳥居を連想させるという、いかにも日本的な情緒も持ち合わせています。
同一の成形合板を2枚左右に組み合わせ、1本の金属棒で連結するというシンプルな構造のこのスツールは、1956年の発売以来、ジャパンを代表するデザインとして、国内だけにとどまらず海外でも非常に高い評価を受けています。
現在、世界各国の著名な美術館に収蔵されており、さらに、ニューヨーク近代美術館や、パリのルーブル美術館ではパーマネントコレクションとして選定されています。
戦後、イームズのもとを訪ねた柳宗理は、成形合板で作られたイームズの代表作レッグスプリント(副木)に出合います。
革新的な木工技術を用いたその成形合板で何か作れないかと模索している中、偶然にしてこのバタフライスツールの原型が出来上がったといわれています。
その後、何度も模型を作り、試行錯誤を重ね、現在のカタチが生まれました。
2枚の成型合板を2本のボルトと1本の金属棒で連結させただけのシンプルな構造ですが、この美しく柔らかい曲線を作り出すためには、山形にある家具メーカー、天童木工の高度な成形合板技術が不可欠でした。
まさに柳宗理のバタフライスツールは、日本の伝統工芸と西洋のモダニズムを絶妙に融合させたデザインといえます。
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